寺西眼科では白内障や緑内障、涙目、ドライアイ等の治療や白内障日帰り手術にも対応しています。

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2012年10月11日

院内勉強会(光干渉断層計 OCTについて)

 院長が先日、金沢市での緑内障学会(9月28日~30日)に出席し、次のように話しました。
 台風が来る前で天気には恵まれました。学会内容は緑内障とOCTに関するものが目白押しで、今やOCTは緑内障の診断には不可欠のものです。で、今回はOCTに関して基礎的な面を主にお話ししたいと思います。
 
 OCT(光干渉断層計 Optical coherence tomography)
測定光は近赤外線です。
原理は光波によるエコーで、各組織から戻って来た反射波の時間的な遅れを検出。信号強度(反射波の強度)が画像の濃淡となります。

正常所見)
高輝度:境界面 (視細胞内節外節接合部、網膜色素上皮など)
    神経突起(神経線維層、内網状層、外網状層)
低輝度:細胞体(核のある層、神経節細胞層、内顆粒層など)    

# 緑内障とOCT
 視野変化とOCTによる形態変化との関係。
 今までは視野変化が検出されて、ようやく緑内障の判定でしたが、今後はOCTで異常が検出された時点から評価が可能、と期待されます。
 緑内障では、視野障害よりも早く、微細な眼底変化があるであろうと推測されていた。その早期発見にOCTは有用と思われる。早期の視野変化が検出されるそれ以前から、OCTでの形態変化が敏感である可能性がある。→ 極早期緑内障の検出
 しかし、進行するかなど進行具合の判定は難しく、経過観察し経時的データの集積が必要。
 また、経時的な視野変化と形態的変化は必ずしも一致せず(OCT所見と視野異常部位の不一致)、更なる学問的な検証が必要。

 OCT判読時、GCC(網膜神経線維層+網膜神経節細胞層+内網状層)厚に注目。緑内障では、まずこれらの神経線維が侵害される(厚さの減少、OCTで表示される)。
  乳頭周囲網膜神経線維層厚(NFBD、神経線維束欠損)
  黄斑部周囲網膜神経節細胞複合体(GCC)厚
 →正常と比較し、厚さが5%未満だと黄色、
  1%未満になると赤色。

*OCT写りづらい時(灰色)の対策:
  CL装用(強度の屈折異常、強度近視など)。
  散瞳(白内障などの混濁)。

以上まとめますと、OCT所見はあくまでも補助であって、総合的に判断することが重要です。また、近視眼の評価は難しいです(近視性網脈絡膜萎縮。近視性視神経症。)ですから、OCTで異常が出たからといって、QOLを考慮すると直ちに点眼薬など治療開始という事にはなりません。