寺西眼科では白内障や緑内障、涙目、ドライアイ等の治療や白内障日帰り手術にも対応しています。

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2012年07月12日

院長による学会報告(白内障屈折矯正手術学会)

6月15日(金)~17日(日)東京国際フォーラムで行われた第27回日本白内障屈折矯正手術学会(JSCRS)&第51回日本白内障学会総会について院長がその概要を下記のように報告しました。
      (*印は院長の補足説明です。)
1 手術手技
①白内障分割中、後嚢側にOVD(ビスコート、プロビスク等の粘弾性物質)を入れて後嚢を守るとよい。
②術中の縮瞳(IFIS等の時) 
ミドリン点眼液の前房内注入(BSS 1mlに1滴の割合)が効果的で虹彩裏面にも注入するとよい。
 *小瞳孔対策:虹彩括約筋切開はIFISには不適。逆効果。Irisレトラクターやマジューリン・リングの使用が良い。
 
2 難症例への白内障手術
1)角膜混濁 2)小瞳孔 3)浅前房 4)チン氏体脆弱、断裂。
*白内障手術は一本道。予定通り出来ているうちはよい。但し、ちょっとその道をはずれてしまうと状況が一変、難しくなる。
1)角膜混濁:①シャンデリア照明―硝子体側から照らす。②前房内照明。など
 *実際の手術顕微鏡(オペ顕)での見え方は、外来のスリットより見にくい。
2)小瞳孔
*術中、虹彩に触れないように気をつける。虹彩を刺激すると、縮瞳させる働きの化学物質が分泌される。
3)浅前房:多くは短眼軸長の遠視眼。
*CCCの時、赤道部に流れやすい。前房を深くしてCCCすること。
*術前の眼の圧迫:眼圧というか硝子体圧を下げるため。たまに硝子体圧が高い人がいる。後ろから水晶体が押され前房が極めて浅くなる。猪首(いくび)の太った女性には注意。
4)チン氏体脆弱、断裂
*術前によくチェック(眼球を左右、上下に揺らして)して水晶体がふらふらしていないか確かめる。

3 新しい術式、器具
①レーザーによる白内障手術:まずCCC。将来、水晶体の破砕。
②IOL強膜内固定(縫着でなく)。
③刃の部分を収納出来るブレード
④サイドポートから挿入可能なカプスロ摂子 
⑤縫着用カプセルエキスパンダー
*汚染防止:IOL挿入後、後嚢側の洗浄(閉鎖された空間なので細菌の温床になる)