寺西眼科では白内障や緑内障、涙目、ドライアイ等の治療や白内障日帰り手術にも対応しています。

診療時間 月曜〜金曜9:00-13:00/14:00-17:00 火曜日9:00-12:00 土曜日9:00-13:00 休診日/日曜・祝祭日
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2017年06月29日

院長の学会報告です。*日本白内障屈折矯正手術学会(福岡市)

 寺西院長が福岡市で開催された第32回日本白内障屈折矯正手術学会に出席し、次の様に概要を報告しました。 
*2017年6月23(金)~25(日)福岡国際会議場
          
1. 加齢変化は術後成績に影響するか?
① 白内障術後の不満(目が疲れる、ゴロゴロする、乾くなど)の中にドライアイがある。女性に多く、元々ドライアイがある人はなりやすい。
*ドライアイは“オキュラー(目の)・サーフェイス(表面)”(角膜の表面)の不安定化です。
原因)術前&術後(周術期)の処置、例えば洗眼、消毒、角膜の露出、術後の各種点眼薬などによると考えられる。
② PVD(後部硝子体剥離)の発生
水晶体容積の減少→硝子体の動揺、前方移動→後部硝子体剥離
③ 術後の青視症:徐々に戻ることが多い。

2. 難症例白内障手術
なるべく易しくして手術!
① 小瞳孔眼:Malyuginリング
② 浅前房眼:OCD(粘弾性物質)を使う。

③IFIS(虹彩緊張低下症候群):ミニフス・フェニレフリン2.5%の注入。
*IFISとは①水流による虹彩のうねり、②虹彩の脱出、③進行性の縮瞳を示すものです。
前立腺肥大治療薬のα―1A遮断薬は瞳孔散大筋にも作用。IFISを最も起こしやすい薬はユリーフ。
報告例―内服者の43%~100%に発症。フック等で虹彩に刺激が加わると縮瞳しやすい。女性でも少なくない。

自験例)全白内障手術の1.5%。α―1A遮断薬内服者の61%。
散瞳率(瞳孔径/角膜直径)50%以下は要注意です。
休薬しても無効。休薬して急性尿閉を起こすこともある。
UroのDRに伝えておきたい。IFISが怪しいと感じたら、早めに手を打っておく。ハイドロ時に発生しやすい。
④ 硬い核

                            
⑤成熟白内障:前嚢染色、液化物質吸引(25G~27G針)、
        ヒーロンV
⑥チン小帯脆弱&断裂:カプセル・エクスパンダー(CE)をCCC(前嚢切開縁)に掛けて、水晶体嚢を支える。
⑦瞼裂狭小

ハイドロダイセクッション、ハイドロデリニエーションが重要で、容易に核が回転する様にする。

3.落下核処理
参考)A-vitで、前房から可及的に硝子体を除去し、硝子体の中央で(Phacoで)吸引し続けると、落ちた核が浮いてくることがある。

4 小瞳孔眼への手術戦略
① 偽落屑症候群(PE)。  ②浅前房小瞳孔。  ③IFIS

5.難症例対策
術前から如何に対策を立てるかが大切!
①角膜混濁:スリットよりオペ顕(手術顕微鏡)では大分見づらくなる。
② 角膜内皮減少例。

6.チン小帯脆弱眼へのアプローチ
アイテム:①水晶体嚢拡張リング(CTR。カプセル・テンション・リング)。
② カプセル・エクスパンダー(CE):水晶体の安定化

*破嚢や核落下等の術中合併症が生じたら:無理したり、深追いしたり、欲張らない。1か月後、患者さんが笑顔でhappyになる様考える。

*IOL強膜内固定術

7.トーリックIOL