寺西眼科では白内障や緑内障、涙目、ドライアイ等の治療や白内障日帰り手術にも対応しています。

診療時間 月曜〜金曜9:00-13:00/14:00-17:00 火曜日9:00-12:00 土曜日9:00-13:00 休診日/日曜・祝祭日
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2016年11月10日

学会報告:第70回日本臨床眼科学会(京都)について

寺西院長が以下のように概要を話しました。
第70回日本臨床眼科学会   (2016.11.3~6 国立京都国際会館&グランドプリンスホテル京都)

1)眼科手術のリスクマネージメント
① 新しいドレープ付き開瞼器(商品名"リドレープ”):リング状で、糸等が引っ掛かることがない。開くと同時に瞼も覆われる。まだ、治験段階である。
② 白内障手術でドライアイ:消毒薬等で輪部の幹細胞が障害されるため、ありうることである。。
③ 医療事故:外科手術全般にいえることだが、手術終盤になり、ほっとした頃、発生しやすいそうです。

2)アクリソフの諸問題:原因は眼内レンズを水浸して消毒した時、金属のアルミニウムが付着した事と推察される。

3)医療倫理:
① ある例)不妊治療中、膠原病の夫が眼科から免疫抑制剤を処方されている。産科医師より、免疫抑制剤が精子に対し障害的に影響している事が考えられ、それを中止しない限り、妊娠は望めないと言われた。

医師)医学的には有益なので、今の治療を続けるべき。
患者)その治療を止めたい。

③ 医師)医学的に無益なのでその治療は中止したい。
患者)その治療を続けたい。

④抗VEGF薬硝子体注射(VEGF=血管内皮増殖因子):高額。有効性はあるが一時的な事が多い。繰り返し注射。継続することの患者側の(経済的、精神的、物理的)負担。医療施設側負担(膨大な件数)。注射し続ける医師側の負担。1本―約15万円、患者側の負担も大きいが高額医療制度があるのである程度は戻る。しかし、国や自治体の公費負担が膨大。*高額薬剤:肺癌に使用する“オプジーボ”。始めは、稀な皮膚悪性腫瘍治療薬(年間数千人)。肺癌患者は10万人→一人当たり年間3500万円。→年間1兆7500億円。

白内障術後の眼内炎:失明した2例。1例は原告勝訴で、もう1例は原告敗訴(請求棄却)であったが、医師として十分に責務を果たしたか否かが明暗を分けた。

4)一般講演(結膜・感染):
アレルギー性結膜炎:ミカン果皮配合ヨーグルトで抗アレルギー効果増大。ミカン果皮中のノビレチン+ヨーグルト中のラクトグロブリンが抗アレルギー効果ある。

5)近視予防:
近視進行予防メガネ(MyoVision):夏とか日照時間の長いことが近視進行の抑制因子であった。

6)オルソケラトロジー:近視の進行を抑制した。しかし、統計上、進行例や日内変動の大きさ等に耐えられなかった症例は脱落しているので、上手く行った症例だけ残っている可能性がある。オルソ→不正乱視→焦点深度大→近視の進行抑制。副作用:年を経るごとに角膜炎などが減少。

7)オルソ+0.01%アトロピン:(対象は8才から12才の男女。9か月観察)眼軸延長の予防効果があった。