寺西眼科では白内障や緑内障、涙目、ドライアイ等の治療や白内障日帰り手術にも対応しています。

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2016年07月14日

学会報告:日本白内障屈折矯正手術学会

 先月、京都での第31回日本白内障屈折矯正手術学会(JSCRS)に行ってきました。気の付いた点を以下に記してみます。
   *2016年6.24(金)~6.26(日)国立京都国際会館にて。

1)FLACS:フェムトセカンドレーザーによる白内障手術
フェムトセカンドレーザーによって、前嚢切開(サイズ等確実!)と水晶体の破砕⇒その後、従来通りの方法で、I/Aで吸引しIOL(眼内レンズ)挿入。欠点は、レーザーした後、患者さんは場所を移動しなければならない事です。

2)Dysphotopsia(異常光視症):外見的に問題ない白内障手術後約10%に見られる、耳側視野の弓形の影。原因不明だが、やや瞳孔拡大時のIOL(眼内レンズ)のループが見えるのではと疑われていいます。

3)乱視矯正用のトーリックIOL:①輪部3時のマーク:目視と機器(ツアイスCataract Suite)の差は平均1.0±2.5°(0~7°)でした。②座位から仰臥位への体位変換に伴う眼球回旋:回旋角度は内旋5°~外旋11°。外旋(平均4°)>内旋。女性>男性。95%は回旋(回旋なしは5%)。片眼遮蔽すると廻旋↑。覆布下の頭位ずれに注意。年齢は無関係。③軸ずれ:手術翌日までに4°~5°ずれるが、それ以降は殆どずれない様です。

4)ドライアイでは、ケラト値(角膜曲率)が変わりやすいので、術前のIOL計算には気をつけよう。

5)術後1か月経って、グレア(ぎらぎらする感じ)等で見づらいと訴えた患者に1%ピロ(縮瞳剤)が著効したそうです。推測:術後は少し(虹彩炎など炎症があるので)縮瞳気味。その炎症が取れて、瞳孔が少々拡大して見づらさを意識するようになったのではないか→*手術前には少々negativeなIC(informed consent)も大事でないかと思われます。

6)単焦点IOLでの見え方。裸眼で遠見視力良好な患者:近見時の見にくさを、散瞳下で近見させて実体験させてはどうでしょうか。との提言がありました。が

7)散瞳率(角膜径から見た)から見たIFIS(術中虹彩緊張低下症候群)発症率:50%以下(角膜径の半分以下)の時、重症のIFIS起こりやすい。IFIS発症率はα1内服者の約半数だったとのことです。